利用するなら知っとくべき!?キャッシングの歴史、登場から現在まで

キャッシングと言えば、手軽に借り入れができる便利なサービスとして知られています。今でこそ誰でも利用できる安全でクリーンなイメージの強いキャッシングですが、最初からそうだったわけではありません。ここでは利用するならぜひ知っておいてほしい、キャッシングの登場から現在までの歴史をご紹介します。

キャッシングの最大の特徴は、個人向け、無担保、無保証という点です。この特徴を有した貸金業が最初に登場したのは、1960年代のことです。最近では銀行でもこぞってこういったタイプの融資を行っていますが、当時はそういう時代ではありませんでした。銀行は法人や高所得者に融資を行う機関だったのです。それでは一般庶民がお金が必要な時に貸してくれるところはないのか?という需要にこたえる形で登場したのが、今で言うキャッシングの前身だったのです。そのころはキャッシングという呼称はなく、利用者の属性から『サラリーマン金融』、『団地金融』などと呼ばれていました俗にいう『サラ金』です。ところが当時は貸金業に対する法律はまだ整備されていませんでした。そのため法外な高利貸しが横行し、返済が滞れば乱暴な取り立てを行うなど、問題が乱発して社会問題になりました。

これを受けて、貸金業法などの法律が改正され、利息の上限をはじめとした様々な制限が設けられました。そして『サラ金』はその悪いイメージを払しょくすべく、1980年代~90年代頃には『消費者金融』と名乗るようになりました。それと同時にイメージアップを目的としたソフトな印象のテレビコマーシャルを頻繁に放映するなどの広告活動が行われていたのもこの時期です。法の規制による金利の大幅な下降とイメージ戦略が功を奏して、消費者金融は身近な利用しやすい融資サービスとしての地位を獲得し、利用者は増大していきます。無人契約機の登場も利便性の向上に一役買いました。

そして今、キャッシングのサービスはより便利に、より手軽に、変化し続けています。インターネットの普及により、もはや家から出ることもなく、パソコンや携帯で申し込みから契約という一連の流れを完了することができます。近所のコンビニATMで時間を問わず返済することも可能です。このようにどんどん利用しやすくなっていくキャッシングですが、だからこそ借り手の自己管理が非常に重要になってきています。キャッシングはあくまでも借金であり、使い方次第ではわが身を滅ぼすことにもなりかねないリスクを常にはらんでいます。上手な付き合い方を知り、有効に活用しましょう。

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